いい感じの場研究会

“いい感じの場”研究会

いい感じの場研究会は、こちらは、人と人とが出会う現場を“場”と捉え、それらの「なんかいい感じやねぇ」の感覚を探る研究会です。

研究会は、月に一度の頻度で開いています。毎回、手がかりになりそうな本を決めてはいますが、あくまでも本は呼び水で。脱線ばかりなので、ご心配なさらず。読んでいなくても、手元に本がなくてもご参加いただけます。

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場づくり、という言葉をよく耳にします。対話の場づくり、地域の場づくり。企業研修やコワーキングスペース、お店でも使うかもしれませんね。

僕もとろ火として図書室を開いているので、小さくではありますが、いわゆる場づくりをしているひとりです。

参加する側としても、つくる側としても、日々さまざまな場を経験している僕たち。そのなかで、「なんかいい感じだったなぁ」や「今日行ったところは、なんだか微妙だったなぁ」という感覚を抱くことがあります。それは、本当に感覚的なもの。うまく掴めないなにか。でも、たしかに“いい感じの場”は存在する。

さて、そもそも“場”とはなにを指すのか。きっと、単なる空間ではないはずで。よく「ハコとヒト」という言い回しがありますが、空間に集う人がいて、はじめて場になっていく気がします。

そしてもっと言うと、空間とは決して仕切られたものではなく、周囲の自然や環境と関係しあうものです。そこに集う人だって、空間から、他の人から、自然から…と、あらゆる相互関係にさらされています。

それらの無数の糸が織り重なることで、“場”が生まれる。この織物が調和のとれた模様になっていたとき、僕たちは「いい感じの場」と感じるのかもしれません。

…と書くとわかったつもりになりますが、その調和のとれた模様ってなんなのでしょう。場に参加する側にしても、場をつくる側にしても、なんとなくはあれど、それをまじまじと見つめたことはないかもしれません。

この研究会では、ふわふわと胸の内にただよっている“いい感じの場”を探ってみます。それはきっと、一人ひとり違うもの。全員にとってのいい感じ、は存在しないのかもしれません。だからこそ、自分の感覚を見据えてみる。

ご興味のある方と、一緒に探っていけたら嬉しいです。