短歌日記 25.01.08-25.01.14

生活者の探究/表現
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でたらめな宛名を書いた折り鶴と暗を滑る共犯者がいい

夜明け前のお散歩会。初歩き。遠足の前日みたいな浮き足だった気持ちで家を出る。

歩くって、いい。

友人から「このあいだのお返事として、この記事を送ります」という連絡があった。それに触発されて、別の記事を別の友人に送ってみた。その友人から、また違うお誘いをしてもらった。

こういうことなんだろうな。

1/9

だれかれの重みを諭す手で消去
生きてたらいい。生きてたらいい?

お子と離れる時間が長くなると、いつもの日々が夢だったように思えてくる。これは現実なのか。

とあるコミュニティの自己紹介を見ていると、認められたい欲がもくもくと。まっすぐに思考している人たちが眩しい。

他人の目ばかりを木にするのは、自分だけが可愛いから。ねじれた自己愛。

1/10

別の世でこさえた刺し傷が疼くから帰り道を覚えている

久し振りにお子がグズグズの1日。稀に見るくらいのグズグズ。なにをしても泣き止まず、ご飯を食べる椅子にも座ってくれず。

疲れて余裕がなくなると、「思い通りにならない」ことへのストレスが増幅する。すべてのことが、自分へのあてつけや否定に思えてくる。そして、少し落ち着いたあとの自己嫌悪へ。

難しいのは重々承知しているが、疲れたときも余裕を持ちたい。

1/11

青で塗り潰された空 幸せと消えたくなるは同じ花瓶に

妻を迎えにいくときの空が明るくなってきた。体感覚での1日の終わりと、日中の終わりが近づいてきたことが、なんだか嬉しい。

明るい空にポツンと月が昇っていた。

1/12

「ひとでなし」と石を投げられたものです
笑顔がかわいいとも言われます

夜明け前に起きたお子。寝てくれたものの、こちらがそのあと寝付けず、4時に起き出した。

眠いからか、低気圧なのか、日中は思考も身体も粘っこい感じ。

星野智幸さんの『ひとでなし』を読み進める。

1/13

能面を外した者が一抜けです
どいつもこいつも平らな顔して

明け方、お子が寝そうで寝なかったから、1時間くらい子守唄をうたっていた。妻に苛々してしまったけれど、深夜にもお子が起きていて、妻が対応してくれていたことを知る。互いにぶつけてしまい、反省。

すぐに「自分ばっかり」と盲目的になってしまう。想像力が消え失せてしまう。

余裕は得るものじゃなく、日々の生活を整えるなかで浮かび上がってくるものなのだろうか。

1/14

水と油の境目が好き 帰りたくないのなら作ればいいから

昨夜は友人たちと夜ご飯を食べ、話し足りないふたりでファミレス二次会。のっぺりしそうな日々を立体にさせてくれる時間。

日中は公園で3人で遊んだ。帰りたくない。戻りたくないと強く思う。小説を読んでいても思う。どこに?

ここじゃない世界。ここにあるけど、ここにない世界。

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