一冊の本を複数回かけてゆっくり読んでみる、「とろい読書会」。このあいだ、半年以上かけてティム・インゴルドの『生きていること』を読み終えたところです。
そして、新たな本を読み進めます。今回選んだのは神谷美恵子さんの『生きがいについて』。生きていること、の次は、生きがいです。
生きがいってなんでしょうね。活力のある言葉であると同時に、「生きがいのない人生」のように、とても大きな否定も生み出し得る言葉。
まだ本書を読んではないですが、盲目的に求める危うさはある気がします。でも、せっかく苦しみながら生きるんだったら、“甲斐”なるものが欲しくなってしまう自分もいる。
そんな風に揺らいでいると、結局は「なんで生きるんだろう」に繋がらざるを得ないんでしょうね。きっと。
ゆっくり、そしてじっくり語りあいながら、向き合っていきたくなる引力を、『生きがいについて』は発していると思います。それに引きずられて、選書したのかもしれません。
分厚い本ではないので、今回は全3回で。つまみ食いもOK。どうぞよろしくお願いします。
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<版元より>
「いったい私たちの毎日の生活を生きるかいあるように感じさせているものは何であろうか。ひとたび生きがいをうしなったら、どんなふうにしてまた新しい生きがいを見いだすのだろうか」
神谷美恵子はつねに苦しむひと、悲しむひとのそばにあろうとした。本書は、ひとが生きていくことへの深いいとおしみと、たゆみない思索に支えられた、まさに生きた思想の結晶である。
https://www.msz.co.jp/book/detail/08181/
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<日時>
8/28(水) 14:00〜15:30頃
<場所>
ワークテラス佐久
<範囲>
第1章〜第4章
<参加について>
とろ火or主催の安久都までメッセージをお送りください
<最後に>
なにかが得られるかもしれないし、なにも得られないかもしれません。答えではなく、語りそのものに身を委ねてもらえると嬉しいです。