ひとりではなかなか読破できない本&理解が難しい本を、月イチ×半年かけてゆっくり、じっくり読み進めていく「とろい読書会」をはじめます。
第一弾に選んだのは、2021年に刊行された、ティム・インゴルド 『生きていること 動く、知る、記述する』。全6回ほどかけて、読んで悩んで考えて語りあっていきます。
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第1回:1/31 14:00-15:30 @ワークテラス佐久
序文〜プロローグ
第2回:2/21 14:00-15:30 @ワークテラス佐久
第一部
第3回:3/21 14:00-15:30 @ワークテラス佐久
第二部
第4回:4/22 10:00-11:30 @喫茶あるいは
第三部
第5回:6/3 10:00-11:30 @喫茶あるいは
第四部
第6回:7/22 10:00-11:30 @喫茶あるいは
第五部〜エピローグ
ひとが生きるということ、それはこの世界の終わりなき流動のなかに身を置き、世界を変えながら自らも変わり続けてゆくことだ
芸術・哲学・建築などのジャンルと人類学の交わるところに、未知の学問領域を切り拓いてきたインゴルド。その探究を凝縮する主著、待望の邦訳!
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本書は、人類学者インゴルドの書籍。友人から勧められたんですが、インゴルドの思想は、どうやらアーティストに好まれることが多いそう。その理由は、「生」を「生きていること」と流動的なものとして捉える、インゴルドの根本思想にあるのかも。
アーティストに好まれると書きましたが、誰しもに熱を届けてくれる本である予感がしています。
手がかりは、とある本で出会った、ドイツのアーティスト ヨーゼフ・ボイスによる、芸術を広く捉えて述べた「すべての人間は芸術家である」という言葉。
(ちなみに、渡邉康太郎さんの『CONTEXT DESIGN』という本です。大好きな本)
「生きる」は、「生きている」という流れのなかにしかない。そして、その流れは、他者や世界と呼応しながら自分で起こす必要があるのではないか。この“起こす”が、広い意味での芸術なのではないか。
とろ火が掲げようとしている、「その人を“その人“たらしめるドロッとした部分」に繋がる予感がして、第一弾としてこの本を選びました。
全6回と書きましたが、気になった箇所のつまみ食いも大歓迎です。読めなかったけど聞きたい話したい…!という人も、ぜひぜひ。