作家の池澤夏樹さんが個人編集を務め、全30巻にわたる『日本文学全集』を読破しよう…と友人と読書会をはじめます。
僕はいわゆる“文学”というものに、とんと疎いまま育ってきました。小説は好き。大好き。でも、文学作品はどこか遠い存在で。図書館や本屋さん、教科書などで存在は知っていても、読んでみようという気にならなかったんです。
そのときの感情を見つめると、どうやら「わからなかったらどうしよう」という、ちっぽけなプライドがあることに気づきました。
本が好きと言いつづけているのに、文学と呼ばれるものを理解できなかったら…。そこでなにかが損なわれるはずないのに、本好きと名乗る資格がないと感じてしまいそうで。
けれど、ずっと読みつがれている文学作品の魅力にも触れてみたい。人を惹きつけてやまないものを感じてみたい。
ちっぽけなプライドと文学作品からの引力のせめぎあい。それを友人に話していて、教えてもらったのが「池澤夏樹=個人編集 日本文学全集」でした。いろんな作家さんが新訳を担当しているのも面白い。
ひとりだとまだ難しいかもしれない。でも友人の肩を借りてなら…と、「全30巻を読破しようの会」を開くことになりました。
文学作品なんて読んだことないよ、という方とこそ一緒に読み進められたら嬉しいです。
<今回の本>
第一冊目は『古事記』。712年に編纂された書物で、いわずと知れた日本最古の書物です。
1300年以上も前のことばたちに触れる。その体験自体に、くらくらしてしまう。
日本の文学はここからはじまったのでしょうか。文学を味わっていく一歩目として、『古事記』を読んでみます。
<日時>
1月31日20:00〜21:30頃
<開催方法>
ZOOM
参加ご希望の方は、DMや問い合わせなどからご一報くださいませ。ZOOMのURLをお送りします。