【2/25開催】「池澤夏樹=個人編集 日本文学全集」読破しようの会:二冊目『口訳万葉集/百人一首/新々百人一首』

火守りのつれづれ

作家の池澤夏樹さんが個人編集を務め、全30巻にわたる『日本文学全集』を読破しよう…と友人と読書会をはじめます。

僕はいわゆる“文学”というものに、とんと疎いまま育ってきました。小説は好き。大好き。でも、文学作品はどこか遠い存在で。図書館や本屋さん、教科書などで存在は知っていても、読んでみようという気にならなかったんです。

そのときの感情を見つめると、どうやら「わからなかったらどうしよう」という、ちっぽけなプライドがあることに気づきました。

本が好きと言いつづけているのに、文学と呼ばれるものを理解できなかったら…。そこでなにかが損なわれるはずないのに、本好きと名乗る資格がないと感じてしまいそうで。

けれど、ずっと読みつがれている文学作品の魅力にも触れてみたい。人を惹きつけてやまないものを感じてみたい。

ちっぽけなプライドと文学作品からの引力のせめぎあい。それを友人に話していて、教えてもらったのが「池澤夏樹=個人編集 日本文学全集」でした。いろんな作家さんが新訳を担当しているのも面白い。

ひとりだとまだ難しいかもしれない。でも友人の肩を借りてなら…と、「全30巻を読破しようの会」を開くことになりました。

文学作品なんて読んだことないよ、という方とこそ一緒に読み進められたら嬉しいです。

<今回の本>

口訳万葉集/百人一首/新々百人一首 :折口 信夫,小池 昌代,丸谷 才一 | 河出書房新社
口訳万葉集/百人一首/新々百人一首 小池昌代の訳詩と鑑賞で和歌の世界へと誘う新訳「百人一首」を中心に、折口信夫の個性が光る「口訳万葉集」と丸谷才一の豊かな和歌の解釈を楽しむ「新々百人一首」をそれぞれ厳選し収録。

第二冊目は『口訳万葉集/百人一首/新々百人一首』。

今回触れることばたちは、日本における詩歌の源流、とでもいうのでしょうか。

それらを、現代詩人による訳によって、民俗学者の視点を通じて、はたまた小説家による新しい選歌をもって、味わいなおすのが今回の本。

いつの時代も、なぜ人間は想いを詩や歌に託すのでしょう。そんなことを考えながら、読み進めてみたいと思います。

<日時>
2月25日20:00〜21:30頃

<開催方法>
ZOOM

参加ご希望の方は、DMや問い合わせなどからご一報くださいませ。ZOOMのURLをお送りします。