【7/14開催】「池澤夏樹=個人編集 日本文学全集」読破しようの会:六冊目『源氏物語 下』

火守りのつれづれ

作家の池澤夏樹さんが個人編集を務め、全30巻にわたる『日本文学全集』を読破しよう…と友人とはじめた読書会。

僕はいわゆる“文学”というものに、とんと疎いまま育ってきました。小説は好き。大好き。でも、文学作品はどこか遠い存在で。図書館や本屋さん、教科書などで存在は知っていても、読んでみようという気にならなかったんです。

そのときの感情を見つめると、どうやら「わからなかったらどうしよう」という、ちっぽけなプライドがあることに気づきました。

本が好きと言いつづけているのに、文学と呼ばれるものを理解できなかったら…。そこでなにかが損なわれるはずないのに、本好きと名乗る資格がないと感じてしまいそうで。

けれど、ずっと読みつがれている文学作品の魅力にも触れてみたい。人を惹きつけてやまないものを感じてみたい。

ちっぽけなプライドと文学作品からの引力のせめぎあい。それを友人に話していて、教えてもらったのが「池澤夏樹=個人編集 日本文学全集」でした。いろんな作家さんが新訳を担当しているのも面白い。

ひとりだとまだ難しいかもしれない。でも友人の肩を借りてなら…と、「全30巻を読破しようの会」を開くことになりました。

文学作品なんて読んだことないよ、という方とこそ一緒に読み進められたら嬉しいです。

<今回の本>

源氏物語 下 :角田 光代|河出書房新社
源氏物語 下 源氏亡きあと、宇治を舞台に源氏の息子・薫と孫・匂宮、姫君たちとの恋と性愛を描く。すれ違う男と女の思惑――。大長編の最後を飾るドラマチックな「宇治十帖」が圧巻。角田源氏、完結巻。

<版元より>

源氏亡きあと、宇治を舞台に源氏の息子・薫と孫・匂宮、姫君たちとの恋と性愛を描く。すれ違う男と女の思惑――。大長編の最後を飾るドラマチックな「宇治十帖」が圧巻。角田源氏、完結巻。

第六冊目、『源氏物語 下』。

さあ、ついに源氏物語が完結します。下巻は、圧倒的な輝きを放ちながらも、儚さをたたえていた光源氏の死後を描く物語。

中巻を読む会のなかで、「登場人物に“人間”を感じた」という言葉がでてきました。この“人間”ってなんなのだろう。

ひとりの男が生まれて死んで、そのあとも世界はつづいて…何千年も繰り返す流れのなかに、浮かび上がってくるのでしょうか。完結、楽しみです。

<日時>
7月14日20:00〜21:30頃

<開催方法>
ZOOM

参加ご希望の方は、とろ火のDMや問い合わせ、info@torobibook.comなどへご一報くださいませ。ZOOMのURLをお送りします。